
【ロミロミでの対処法】
たとえばふくらはぎをつった場合。(こむらがえりと言います)
腓腹筋がつっぱっている状態ですから
膝関節の裏(起始)からアキレス腱の付根(停止)までを
両手で両脇から寄せるようににょ〜〜〜〜〜〜んと弛緩マッサージをすると◎
つまり、足の両端からふくらはぎの中央めがけて、手をすべらせるようにするのです。
腓腹筋がゆるまり、つっぱりがとれます。
足の指がつった場合、前脛骨筋や長腓骨筋の裏にある「長指伸筋」がつっぱって居る可能性大。
つまり「すね」の外側あたりの筋肉を、ぺろん、ぺろんと2枚ほどめくった場所にある筋肉です。
ここは両サイドから。。。とはちょっとむずかしいので、
接する外側の筋肉を弛緩しつつ深部まで意識的に圧を加えます。
または、指を手前に折り曲げることですねのストレッチ(弛緩)ができます。
この「意識的に」というのが、ロミロミセラピストの得意技なわけです。

原因として考えられる事。
ーカラダ編ー
【原因1】寒暖の差
たとえば今までぬるま湯に使っていた筋肉さんが、急に冷水に入ったとします。
その瞬間なにが起こるか。
急激な刺激によりキューーーー!っと筋肉が縮こまってしまいます。
その筋肉の急激な収縮が痛みとなって脳へ到達するというわけです。
ですから、春先など朝と夜で寒暖の差が激しい季節には夜寝ている際につりやすい。というわけ。
【原因2】就寝中に現れる筋肉の性格
ではみなさんは、筋肉さんの構造と性格をご存知でしょうか?
実は筋肉さんは緩めすぎると、縮こまってしまうという性格の持ち主なのです。
これにはおどろきですよね。
ですから、セラピストや整体師のみなさん、施術の際には十分気をつけましょうね。
もみすぎる→収縮するという結果にもなり得ますので、もみかえしの一つとも言えるわけです。
【原因3】鉄、カルシウム、マグネシウム不足 妊婦さんも。
足をつる原因の一つに、上記3種のミネラル不足も知られています。
妊婦さんはとくに全体的に栄養を持っていかれやすいので、足もつりやすいでしょう。
この栄養成分を多く含んでいるのが、納豆や豆腐、海草類です。
クライアントにはこのようにお伝えするとよいですね。
ロミロミ後は多めの水分をしっかりととってもらいましょう。
【原因4】大量の汗をかいた場合 電解質。
筋肉さんの中でも「随意筋」つまり骨格筋ですが、結局は脳からの指令で弛緩と収縮運動をするわけですね。
脳から指令が来るには、体内の水分質の中にある電解質(ナトリウムやカリウム)があるべきなのですが、
それが、、、ない!
ってことになった場合、指令がうまく伝わりません。
携帯電話と同じで、電波が不十分なところへいくと会話が途切れてしまいますよね。
神経と脳のバランスがくずれ、筋肉さんが途方にくれてしまい
そしてまた、キューーー―!となるわけです。
ですので、スポーツをした後、風邪をひいたとき、喉が猛烈に乾いたときなどは要注意。
しっかり水分をとることと、ミネラル豊富なスポーツ飲料も◎
【原因5】筋肉疲労と運動不足、そして日常の疲れも。
さて、そんな筋肉さん。ときには激しいスポーツをすることもあります。
普段していない急激な運動、例えばマラソンなどの持続的な運動で無理をしたり、激しくサッカーをしたり。
収縮と弛緩のバランスがとれなくなって痙攣などが起こることもありますね。
特に中高年の方になってくると少しの運動でも疲労がたまりますので
夜中につってしまうということもしばしば。
これは原因③のミネラル不足や、原因④の電解質不足も原因になっています。
マッサージやストレッチを心がけ、ゆっくり休むこと、リラックスすることも有効です。
【原因6】何らかの疾患が内蔵にある
これは上記の原因⑤までに対する処置を試みて、改善が見られない場合の可能性です。
甲状腺機能低下、糖尿病、肝硬変、腎不全、動脈硬化などなど。。。
聞いてると恐ろしい名前ばかりで戸惑いますが、
ただ、検査したらなんともなかったということも多いようなので、
ほんとうにすっきりしたかったら検査を。
また、何らかの薬を飲んでいたりする場合、その薬による副作用も考えられます。
ホルモン剤や、降圧剤、など。
一言で「足をつる」というけれど、
こんなにもたくさんの身体機能の仕組みとバランスが関わっているんですね〜
セラピストのみなさんも
足をつるというクライアントさんに出会うことも多いかと思います。
私たちセラピストは「診断」はできませんが、あらゆる原因を考えて、
アドバイスしてみてくださいね。
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